20/5/23「肥満と食物繊維・食物油」
20/05/23 18:39 
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「肥満と食物繊維・食物油」

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きょうの熊本市の最高気温は29℃。
日中は湿度が50%以下でしたので、
幾分か過ごしやすい一日でした。

さて、
学校が休校のため活動量が低下して、
体重が増加傾向のおこさんがいらっしゃいます。

家の中にいると、
ついつい手がお菓子やジュースに
伸びてしまうことがあります。

「運動」となるとハードルが高くなって
尻込みしそうなので、
何か体を動かすお手伝いや、
親子で近所をぶらぶらお散歩したり、
YouTubeなどに投稿してある簡単な親子体操
などしてみては
いかがでしょうか。

そして肥満対策には食事も重要です。

タンパク質や脂質の栄養源は魚介類、
野菜や海藻類が豊富の料理で
食物繊維をしっかりとりましょう。

野菜などに含まれる食物繊維の大半は
ヒトの消化酵素で分解できず、
腸内細菌により発酵分解され、
短鎖脂肪酸が作られます。
この短鎖脂肪酸の働きで脂肪の蓄積が抑えられ、
エネルギー消費が亢進して、
肥満を防ぎます。

*食物繊維が多い食品
(可食部100g当たりの食物繊維g)

大麦;9.6
納豆;6.7
ごぼう;6.0
わかめ;5.8
オクラ;5.2
ブロッコリー;3.7
ほうれんそう;3.6
にんじん・しいたけ;3.5

などなどがあります。
(他にもあるので調べてみてください)

また食物油も大事です。

現在日本での食物油の消費量は、

第1位;菜種油
第2位;パーム油
第3位;大豆油
第4位;パーム核油
第5位;とうもろこし油
第6位;オリーブ油
の順となっています。

その中に含まれる脂肪酸の中で、
オレイン酸は体内の炎症を抑え、
心血管疾患を防止する作用が確認されています。
リノール酸は多量にとり過ぎると、
体内の炎症を起こし、
肥満や生活習慣病の原因となります。

*各食物油の脂肪酸の割合(%)
 (オレイン酸VSリノール酸)

菜種油;63.4 VS 12.5

パーム油;40.1 VS 9.5

大豆油;22.7 VS 54.4

とうもろこし油;29.5 VS 56.1

オリーブ油;75.7 VS 7.4

一番オレイン酸の割合が高いのはオリーブ油です。
この油は健康食として世界遺産に登録されて
地中海食の主体をなしています。
ヨーロッパ小児栄養消化器肝臓学会も
健康増進作用のある脂質として推薦しています。

菜種油もオレイン酸の割合は高いので、
時々オリーブ油も使ってみてはいかがでしょうか。

明日も熊本市はお天気良好で、
30℃まで上がる模様です。
熱中症対策が必要です。