20/6/13「環境水サーベイランス」
20/06/13 17:31 
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「環境水サーベイランス」

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下水中の新型コロナウイルスの量を把握することで、
ウイルスの感染拡大の兆候を知ることが出来る可能性があるため、
東京都は下水を採取して、
分析手法の確立や感染拡大の兆候を把握する等の研究を
進めていくそうです。

実際、
オランダ、オーストラリア、フランスなどで
下水からの新型コロナウイルスの検出が報告されて、
世界各国で調査研究の動きが急速に広がっているそうです。

この「環境水サーベイランス」は、
下水や河川等の環境水から
病原体を検出する方法で、
ヒト集団内で流行しているウイルスを検出することが可能です。

日本では2012年9月から
経口ポリオワクチンから不活化ワクチンに変更されました。
それを受けて2013年度から
「ポリオ環境水ザーベイランス」が実施されています。

ポリオ排除国では、
ポリオ常在国からの野生株の輸入や、
ワクチン由来株の出現を監視することは重要で、
世界保健機関ポリオ根絶実施計画において、
環境水サーベイランスの強化が推奨されています。

日本での「ポリオ環境水ザーベイランス」は、
全国18地点の地方衛生研究所で調査を行っていて、
調査対象地域の下水道利用人口は合計約660万人です。

これまで2014年と2016年に
それぞれ1回づつ3型ポリオウイルスワクチン株が
流入下水から検出されています。

現在新型コロナウイルスの影響で、
訪日外国人の数は減少していますが、
感染状況が落ち着いて、
来年東京オリンピックが開催される場合、
数多くの外国人が来日します。
ポリオ常在国からの外国人の来日もあるでしょう。

ポリオに対してはワクチンがありますので、
接種を行っていきましょう。

さて、
6月1日〜7日は『水道週間』でした。
今年度のスローガンは
*飲み水を 未来につなごう ぼくたちで

梅雨入りして雨が続きますが、
雨は私達にとって恵みです。
災害には十分に気を付けて、
雨の日々を楽しく過ごしましょう。

あじさいが咲いています。