20/7/6「破傷風」
20/07/06 19:28 
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「破傷風」

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県南の豪雨災害では、
各種インフラにも甚大な被害がでています。

道路は土砂崩れで通行止め、
鉄道は鉄橋が消失したり線路が冠水して運転見合わせ。
電話回線が不通。
インターネット回線にも影響。
電気は停電。
水道は断水。

各関係機関の方々が
復旧・支援にご尽力なさっておられます。

昨日の熊日新聞には、
熊本市上下水道局から
給水車が派遣された記事が載っていました。

いろんな支援に向かわれていらっしゃる皆様に
心より感謝申し上げます。

さて、
災害時に発生する可能性がある病気に
「破傷風」があります。

破傷風は破傷風菌が産生する毒素により発症します。
重篤な場合、
けいれん
呼吸筋麻痺による呼吸困難や窒息死
に至ることが稀ではありません。
国立感染症研究所の報告では、
致命率は約30%となっています。

破傷風菌は土壌中に存在していて、
傷口から侵入します。

世界のどこでも免疫がなければ
感染発症の可能性があります。

日本では1968年から予防接種が施行されています。
現在でも国内では
50歳以上のワクチン未接種世代を中心に
年間100人以上の患者が発生しているそうです。

2011年の東日本大震災の際の受傷により、
10人が破傷風を発症しました。

ガラスなどのけがや、
トゲが刺さったりした場合は、
傷ついた場所をすぐに清潔な水でよく洗浄し、
傷が汚れた環境に直接さらされないように、
絆創膏などで保護しましょう。

水がすぐに確保できない場合は、
ウエットティッシュなどで汚れを落とし、
速乾性刷り込み式アルコール消毒薬を使用しましょう。

どうぞ被災地の皆様、
支援などに行かれている関係者の皆様、
ケガにはくれぐれもご注意ください。

そして、
破傷風が組み込まれている
4種混合及び2種混合ワクチン接種対象者は、
接種を確実に行いましょう。

雨が続きます。
くれぐれもお気を付けください。