20/7/12「伝染性軟属腫(みずいぼ)」
20/07/12 18:56 
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「伝染性軟属腫(みずいぼ)」

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本日熊本市は午後からは曇りのお天気でした。
人吉方面は、
観測データ上は、
午後は雨は落ち着ている模様です。

県内は各地で甚大な被害がでています。
私は中学生の時に、
自宅が床上浸水(私の足の付け根あたりまで)しました。
その時もあっという間でした。
そして水が引いた後は、
全ての物が
泥だらけになってしまいました。

今週も毎日雨の予報がでています。
災害はいつ我が身に降りかかるかわかりません。
備えは必要です。

さて、
6月に入ってから私は毎週木曜日の午後は、
保育・幼稚園、
小学校の定期健診にお伺いしています。

やはり目に付くのは、
おこさんのお肌の状態です。

乾燥肌のおこさんは多いです。
そして乾燥が悪化して、
アトピー性皮膚炎になっている場合も少なくありません。

さらに、
伝染性軟属腫(みずいぼ)が認められる場合もあります。

みずいぼは伝染性軟属腫ウイルスによって、
人から人へうつる皮膚の感染症で、
おこさんに多くみられます。

水っぽい光沢があり、
いぼ状に出っ張っています。
中身はウイルスと変性した表皮組織からなる
白っぽい塊です。

みずいぼは掻いてつぶしたり、
自然に脱落して、
それがまた他の皮膚にくっついてその場所に感染し、
次々と広がることが多いです。

日本小児皮膚科学会によると、
治療は数が少ないうちに摘み取るのが
最も確実で早く治す方法とのことです。

平成24年に取る痛みを軽減するために、
局所麻酔入りのテープの保健適応が認められて、
処置の数時間前に貼ってから摘み取ると
痛みを軽くして治療ができるとのことです。

しかし、
数が多いと我慢できずに嫌がって泣いて
抵抗するおこさんもいらっしゃるようです。
そうなると痛みより、
抑えられたり処置台に寝かされる恐怖心が先立つようで、
局所麻酔テープの効果がいかされないようです。

また、
乾燥肌・アトピー性皮膚炎の場合、
肌が痒くてみずいぼも一緒に掻いてしまい、
全身に無数に広がる場合もあります。

みずいぼの予防としては、
皮膚のバリア機能が破綻しないように、
保湿剤によるスキンケアを致しましょう。

また身近に感染した人がいる場合は、
入浴やタオルは別にし、
直接肌と肌を接触させないようにしましょう。

梅雨はまだ続きます。
皆様くれぐれもお身体ご自愛ください。