20/7/22「ハチ・ムカデ」
20/07/22 13:36 
▼タイトル
「ハチ・ムカデ」

▼本文


蒸し暑い毎日です。
本日熊本市は午前中から30℃を越しました。

明日から4連休の方もおいででしょう。
当院は23日(木)・24日(金)は休診しますが、
25日(土)は通常通り診療致します。

さて、前回の続きの虫刺症についてです。

特に
*ハチ刺症
*ムカデ咬症
は注意が必要です。

日本中毒情報センターから抜粋。

@ハチ刺症
 
 毒性発現は早く、
 アナフィラキシー反応は通常数分〜十数分以内。
 遅延性反応は10〜14日。
 死亡するのは刺傷後1時間以内が多い。

*応急処置 
 
 針が残る場合は除去(つまむと毒液を注入するので指などではじきとばす)
 石鹸と水で洗う
 四肢の刺傷の場合は毒の拡散防止のため中枢側を軽く緊縛する
 抗ヒスタミン軟膏塗布(アンモニアが有効であるとの記載は最近の報告にない)
 痒みがひどければ水で冷やす

@ムカデ咬症
 
 わずかに触れただけで速やかに咬む。
 ムカデ毒が皮膚浅層で皮膚炎様の反応を起こす。
 咬傷による症状の強さは、
 傷の深さや毒に対する反応の個人差等によるもの。
 大部分は局所反応のみ。
 アナフィラキシーショックを引き起こした例も報告あり。
 受傷直後、強い疼痛やしびれ感。
 局所の発赤、腫脹。
 翌日には軽快する。

*治療
 
 特異的な治療法はない。
 ほとんどの症例は局所の対症療法で治癒。
 局所の疼痛除去には通常冷却を行う。 
 (温熱療法で疼痛が速やかに軽快したとの報告もあるが、
 アレルギー反応、アナフィラキシー反応に対する影響は不明で、
 効果を検証する必要がある)
 痒みが強い場合は局所麻酔薬の貼付薬や局所注射が有効。
 炎症や掻痒にはステロイド、抗ヒスタミン薬が有効。
 破傷風・細菌感染の予防

私はこれまで幼少時にハチに3回刺されました。
当時は熊本市外の木々が生い茂る自然豊かな所に住んでいて、
夏は半袖・半ズボンで、
草木に囲まれた野外で遊んでいました。

そんな中ハチも当然飛んでいて不意に刺されたのです。
ハチに刺されても上記の様に、
誰もがどんどん病状が悪化していくわけではありません。
でもとても痛くて大泣きしました。
そして痛みがひいても、
しばらく腫れてかつ痒みがつらかったことを憶えています。

できればハチやムカデには出会いたくはないのですが、
身近な所で生きているので遭遇してしまいます。

虫がいそうな場所で遊ぶ場合は、
虫除け剤を使う
長袖・長ズボンを身に着ける
など
ご配慮ください。