20/8/17「思春期の幸福度と犬の関係」
20/08/17 20:27 
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「思春期の幸福度と犬の関係」

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今日の熊本市の最高気温は37.8℃。
8月13日以降熊本市は猛暑日が続き、
最低気温は25℃以上となっています。
皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、
先日は乳児期とペット飼育の関係についてお伝えしました。
今回は思春期の子の幸福度は、
犬を飼わないより飼う家庭の方が高くなるという
研究結果をご紹介します。

麻布大学、東京都医学総合研究所などのグループが、
東京都世田谷区・調布市・三鷹市の
10歳の子のいる家庭を無作為に選び、
質問票やインタビューを通して家庭環境を調べました。

幸福度は、
楽しい気分だったか
よく眠れたか
など世界保健機関が推奨する指標を使用しました。
(ウェルビーイング指数=身体・精神・社会的に健全な状態かどうか)

約2600家庭について、
@犬も猫も飼わない
A犬を飼う
B猫を飼う
の3つのグループに分けました。
(どちらも飼う家庭は多くなかったので除外)

子どもが10歳と12歳の時の幸福度を点数化しました。
一般的に思春期から35歳程度までは、
人の幸福度は徐々にさがるとされていますが、
3つのグループの中で犬を飼うグループが
12歳時の幸福度の下がり方が最も低くなりました。
猫の飼育では同様の効果は認められませんでした。

@のグループ;10歳時の幸福度78.94⇒12歳時の幸福度75.20
Aのグループ;10歳時の幸福度78.81⇒12歳時の幸福度77.55

これまでの研究で、
犬と人は視線を介した絆形成や、
信頼に関わるホルモン「オキシトシン」を分泌して
絆を形成できることが分かっているそうです。

「オキシトシン」は不安・緊張・ストレスを軽減する効果があります。
研究グループは、
オキシトシンの効果や、
犬が言葉なしに人に共感する力が
思春期の児童へ良い効果をあたえているのでは、
と推測しています。

ペットの飼育については、
それぞれの家庭の事情もありますので、
飼育を推奨するものではありません。

ペットを飼育していなくても、
おこさんの幸福度が下がらないために、
おこさんを温かく見守って参りましょう。

本当に、
これまでにない猛暑が続いています。
太陽からさんさんと熱光線が降り注いでいますが、
マイナス100℃の太陽になったら大変です。
マイナス100℃の真夏の果実があったら
食べて身体を涼しくしてみたいと思う今日この頃です。