20/8/21「やり抜く力」
20/08/21 20:21 
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「やり抜く力」

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本日は午後から雨が降ったおかげで、
37.5℃まで上昇した気温が、
26℃台まで下がりました。
皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、
先日の熊日新聞に、
「やり抜く力」についての研究が紹介されました。
「やり抜く力」は、
学業や競技成績など、
人生の様々な面で成否を決める重要な要因です。

このほど、
東京大学などの研究グループが
難しい課題を最後までやり抜く人は、
三日坊主の人に比べて
脳の前頭葉(脳の前の部分)にある
前頭極が発達していることを見つけました。

まず、
健康な20〜28歳の男女65人に、
ハノイの塔というパズルに挑戦してもらったところ、
34人が最後までできました。
この34人の脳画像を調べたら、
前頭極が発達していました。

次に、
以下の学習実験を行いました。

*1か月間毎日30分の指運動学習
(両手の指を複雑に動かす様々なパターンを記憶する)

*3か月間毎日1時間10語の英単語を覚える英語学習

実験の前に、
学習する人が最後までやり抜けるかどうか、
脳の前頭極の構造をもとに予測しました。

その結果、
80%以上の正確さで正しく予測することができました。

そこで、
前頭極があまり大きくない40人を対象に、
(やり抜けないと予測される人)
指運動学習をしてもらいました。

1日に10パターンを覚えようとすると、
大半が達成できませんでした。

1日に2〜3パターンごとに
覚えたのを確かめながら進めると、
多くの人が最後までできるようになりました。

そして、
やり抜いた人は、
実験前に比べて、
前頭極が大きくなっていました。

研究グループは、
『目標を細分化すると達成感が得られて継続できる。
わずかな期間で脳の変化が起きるのもわかった。』
と述べています。

この結果から、
個人に最適化した効果的な
学校・社員教育
トレーニング
リハビリなど、
様々な分野の支援法開発に役立つことが期待されます。

私もですが、
三日坊主になりがちな人は気負わずに、
できる範囲のことを(できたしこ)
少しづつやっていきましょう。

おこさんの学習やいろんな習い事も、
それぞれの目標を調整し、
達成感を味わい意欲を高めて、
進めていく必要がありそうです。

暑い日差しの中、
アゲハ蝶が花の密を吸っていました。
虫達も懸命に生きています。

クワガタやカブトムシなど、
そんなに出会えない虫達に会いに、
自然の中にお出かけしてみてはいかがでしょうか。