20/9/1「日本脳炎注意報」
20/09/01 19:14 
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「日本脳炎注意報」

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9月に入りました。
本日も熊本市は猛暑日となりました。

台風9号は非常に強い勢力で北上しています。
予報では明日の朝から夕方にかけて、
九州の西側を通過する模様です。
雨・風が強まりますので十分ご注意ください。

さて、
熊本県は8月27日に県内全域を対象に、
日本脳炎注意報を発令しました・

同日、
ブタ15頭の血液検査をし、
2週間以内に日本脳炎に感染したことを示す抗体を
2頭から検出しました。

国立感染研の発表では、
熊本県のブタの抗体陽性率は、
7月中旬;7%
7月下旬;47%
と7月時点で陽性となっていました。

四国では7月時点で
香川・高知100%
愛媛70%
と高い陽性率となっています。

九州は大分・長崎10%の陽性率です。

日本脳炎ウイルスは日本から消えていません。
このウイルスを媒介するコガタアカイエカも
まだしばらくは活動します。

日本脳炎ワクチン1期の標準的接種時期は、
初回接種として3歳に達した時から
4歳に達するまでの時期となっています。

最近の小児の日本脳炎罹患状況は、
2006年熊本3歳児
2007年熊本7歳児
2009年高知1歳児
2010年山口6歳児
2011年沖縄1歳児 福岡10歳児
2013年兵庫5歳児 
2015年千葉11か月児
となっています。

現在日本小児科学会では、
日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、
最近日本脳炎患者が発生した地域
ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域
に居住する小児に対しては、
生後6か月から
日本脳炎ワクチンの接種を開始することを推奨しています。

新型コロナだけではなく、
日本脳炎にもこの時期はご注意ください。