20/10/15「目の愛護デー」
20/10/15 19:59 
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「目の愛護デー」

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爽やかに晴れ渡った秋晴れの今日この頃。
皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、
10月10日は目の愛護デーでした。
おこさんの視力はいかがでしょうか。

令和元年度の学校保健統計調査によると、
裸眼視力1.0未満の割合は、
・幼稚園;26.06%
・小学校;34.57%
・中学校;57.47%
・高校;67.64%
小・中・高で増加し過去最高となりました。
年々裸眼視力は悪化しています。

近年、
テレビゲーム、パソコン、スマホなどの情報機器が発達し、
多くのおこさんが日々利用しています。

いわゆるInformation Technology(情報技術)、
略してIT機器といわれるものが日常生活に浸透しています。

IT眼症についてご存知でしょうか。
「IT機器を長時間あるいは不適切に使用することによって生じる目の病気、
およびその状態が誘引となって発症する全身症状」
のことです。

IT機器が普及し、
パソコン画面を見ながら長時間の仕事をする職種に、
・目が疲れる
・目が乾く
・頭痛がする
などの症状に加え、
全身的な症状を訴える人が増加しています。
これらの症状は、
・VDT(Visual Display Terminal)症候群
・テクノストレス眼症
と呼ばれ精神的ストレスも問題視されています。

*IT眼症の症状
症状は眼精疲労です。

〇視覚や目の周囲の筋肉への影響
・像がぼやけて見にくい
・ものが二重に見える
・眼の周りが痛い
・目が重い
・こめかみが痛い
・目が開けられない
・ドライアイ など


〇眼周囲を越えた筋肉への影響
 肩、首、腕、腰のこり・痛み・しびれ感

〇全身への影響
・頭痛
・めまい
・悪心、嘔吐
・習慣性便秘
・下痢
・月経不順
・三叉神経痛

〇心身症・神経症・不定愁訴といった心の問題

*こどものIT眼症をふせぐには
(日本眼科医会の提案)

・長時間のIT機器の使用を避ける。最長でも1時間以内。
・IT機器は50p以上離れても良く見えるものにする。
・IT機器から50p以上離れて電磁波の影響をなくす。
・はじめからIT機器を見せない、買わない。あっても故障中とする。
・親が他のものに興味をもたせる。
・親がこどもと積極的に話をする。
・目の異常が無いか、一度は眼科医の精密検査を受ける。

IT機器はとても便利で有用なものである反面、
私達の心身へ様々な影響を及ぼすことがわかってきました。

こどもの目は15歳までは
・見る機能
・目を動かす機能
も発展途上のため、
「見る環境」がそれらの機能の発達に影響します。

日本眼科医会のスローガン、
『人生100年、目を大切に。』
おこさんの目がいつまでも健康でありますように。