21/1/17「おこさんの行動」
21/01/17 17:58 
▼タイトル
「おこさんの行動」

▼本文


今日の熊本市はお天気良好ですが
時折冷たい風が強く吹いています。

昨日、今日は大学入試共通テストが行われています。
コロナ禍という大変な状況の中で、
これからいろいろな試験が行われます。
受験生のいらっしゃるご家庭では、
どうぞご家族皆様の体調を整えられてください。

さて日頃、
おこさんの行動で気になること、
困っていることはありませんか。

おこさんの発達が気になる保護者の方へ向けて、
「上手に、楽しく関わる毎日のヒント」と題して、
福岡県の小児科の先生方が冊子を作成されました。

この中に書かれていることは、
子育てをなさっている
全ての保護者の方の参考になると思いますので、
抜粋してみます。

*こどもの「良い行動(適切な行動、増やしたい行動)」に注目してみましょう
私たちは困った(不適切な)行動に注目してしまいがちです。
視点を変えて、
こどもの良い行動に注目してみましょう。

・良い行動に注目する
 ほめることで、こどもの行動の変化につながりやすい。
 肯定的な感情や認め合うプラスの関係につながる。
 こどもの意欲や好奇心につながる

・困った行動に注目する
 注意をする、叱るといった対応になりやすく、
 こどもの行動の変化につながりにくい。
 否定的な感情や否定し合うマイナスの関係につながる。
 意欲や自発的な行動が減ってしまう。

*こどもの「良い行動(適切な行動、増やしたい行動)」を、
できるだけたくさん書きだしてみましょう。

・具体的な行動で書くと、ほめるポイントがみえてきます。
 例)✖仲良く遊べた⇒〇おもちゃを貸すことができた

・良い行動を見つけることは意外と難しい作業です。
 ハードルを下げてできるだけ多く探してみましょう。
 
 ♦少しでもできている行動
 例) 手をつないで道路を渡れた スーパーでカートに乗れた
 
 ♦困る行動をしていない
 例)ゲームを1時間で止められた こぼさず食べられた

*ほめ方のこつ

@こどもの「行動」をほめましょう
 どの行動が適切か伝わるように、具体的に行動をほめましょう。
 例) ○○ができたね、すごいね

Aすぐにほめましょう
 どの行動をほめられたか気づけるように、その場ですぐにほめましょう。

Bこどもにあわせたほめ方を考えましょう

・こどもに伝わる表現でほめる
 言葉の理解力や興味をふまえ、分かりやすくこどもの喜ぶほめ言葉を選ぶ。
 例) やったね すごいね いいね すばらしい すてき かっこいい

・言葉以外の表現を用いる(声の大きさ、表情、ジェスチャー スキンシップ)
 オーバーアクションでこどもの注意を引くと伝わりやすくなる。
 こどもによっては表情や声の調子が強いと伝わりにくい、
 身体接触を好まない場合もあるので注意。

・ごほうび(好きなもの、活動)を使う
 低年齢のこどもや、声かけとともに物や活動のごほうびも使う。
 お金や時間の負担の少ないごほうびを複数用意する。
 例) できたら用意したおもちゃを渡す できたら小さいお菓子を1個あげる

Cできるようにサポートしてほめましょう。

・行動の手順を分け、始めや終わりの部分だけでもほめる
 例) パンツを膝まで履かせ、自分で腰まで引き上げれば
   「パンツが履けたね」とほめる

・具体的に示して、できればほめる
「何をすればいいのか」わかるよう具体的な行動を指示し曖昧な表現は避ける
 例) もうちょっと頑張って⇒時計の長い針が12にくるまでね

・「ダメ」の声かけを「〜します」に置き換える
 「ダメ」と言ってしまいたくなる行動はよくみられる。
 できるだけしてほしい具体的な行動「〜します」に置き換えてみる
 例) 席を立っちゃだめよ⇒座って○○をしようね

コロナ感染が拡大しています。
引き続き基本的な防止対策を行っていきましょう。