21/2/7「軸性近視」
21/02/07 18:18 
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「軸性近視」

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今日の熊本市の最高気温17.2℃。
春の陽気でした。

花粉症の季節となりました。
今週の熊本市の花粉飛散予報は全体的に少なめ。
とはいえ、
花粉症の方は対策をなさってください。

さて、
このブログでもお伝えしてきましたが、
おこさんの近視は増加しています。

先日NHKスペシャルで、
「眼軸近視」という目の異常についての放送がありました。

テレビ・パソコン・ゲーム・スマホ・タブレット等が
私たちの生活に浸透し、
現代人類はかつてない近くを見る生活になっています。
近くを見る時間が長くなれば目に負担がかかり、
その影響がでてきています。

番組では京都の小学校での視力検査を紹介しました。
2020年6月のコロナによる休校明けに、
行った視力検査で、
視力0.7未満の児童の割合は前年17%から23%に増加。
前の年までの5年間は横ばいだったそうです。

そこで特殊な装置を使って、
2020年11月に全児童を対象にさらに目を詳細に検査しました。

その結果、
近視の児童の割合は54.5%。
6月の通常の視力検査では23.4%。
これは、
通常の検査では無意識に目を細めるなどしてよく見えてしまい、
視力が高めに測定されることがあるからです。

この詳細な検査の結果、
児童の目の長さ=眼軸がのびていることが判明しました。

目は通常水晶体が膨らんだり細くなって、
網膜上で焦点が合うように調節しています。
しかし近距離を見ると、
焦点が奥に行き過ぎて水晶体で調節出来なくなります。
この状態が長く続くと、
目は形を変えて焦点を合わせようとします。
その結果眼球の長さ=眼軸を長くして、
焦点を網膜上に合わせることになるのです。

眼軸が延びると、
遠くの物を見ると焦点は網膜の手前に来てぼやけてしまいます。
これが軸性近視の原因と考えられています。

眼軸はこどもの成長とともに延びるので近視が進行しやすく、
眼軸が延びてしまうと二度と元には戻らないそうです。

眼軸が延びたかどうかは、
通常の視力検査では分かりません。
なので早めの対策が必要です。

また、
眼鏡の度があっていないと軸性近視は進行するとのことです。
専門家の話では、
遠くを見るための度数の強いめがねで、
30p以内の近業の時間が多いと、
目に負担がかかり近視が進むとのことです。

*近視の進行を防ぐ対策

@太陽光を浴びる
 光を浴びると目の奥でドーパミンが出て、
 眼軸の延びが抑えられる。
 屋外で2時間が目標。
 ただし太陽光を直接見ない。

A3つの「20」
 20分間継続して近くを見たら、
 20フィート=6m以上離れたものを、
 20秒間眺める。

大切な目を守っていきましょう。