22/1/15「ゲーム依存」
22/01/15 17:58 
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「ゲーム依存」

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土曜日の夕暮れ時、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日・明日は大学入学共通テストが行われています。
受験生の皆さんのご健闘をお祈り申し上げます。

さて、
2008年度から毎年実施されている、
全国の小学5年生と中学2年生全員を対象とした
「全国体力・運動能力・運動習慣等調査」の
令和3年度の結果については
すでに報道されましたが、
小中学生ともに体力が大幅に低下しています。

低下の原因として、
・運動時間の減少
・学習以外のスクリーンタイムの増加
 (テレビ、スマホなどによる映像の視聴時間)
・肥満である児童・生徒の増加
が挙げられました。

運動時間の減少は、
コロナ禍の影響がでていると思われます。

また、
コロナ禍以前の2018年7〜9月に、
富山大学が富山県内の小学4〜6年生13,092名を対象に、
個人の生活習慣
学校・家庭での生活
ネットの利用時間やゲーム依存
について調査を実施しました。

ゲーム依存については、
1.ゲームを使用する時間をコントロールできない
2.生活の中でゲームを優先してしまう
3.生活上、ゲームのせいで重大な問題をおこしているが、
 それでもゲームをやめられない
の3つの項目全てに「はい」と答えた児童としています。

*ゲーム依存
 男子;7.8% 女子;3.2% 全体;5.6%
 (40人学級で2,3人いる)

*ゲーム時間をコントロールできない児童;37.5%

*生活の中でゲームが優先されている児童;19.1%

*生活上で重大な問題をおこしているがやめられない児童;14.3%

上記の割合を平日のネット利用時間ごとにみると、
利用時間が長いほど割合は増えています。
 
*ゲーム依存と生活習慣、学校・家庭環境との関連について、
 ゲーム依存度との関連が以下の項目でみられました。
 
 ・男子の方が高い
 ・起床が7時以降 
 ・運動不足
 ・遅い就寝
 ・いらいらが頻回
 ・登校拒否感情が頻回
 ・授業理解度が低い
 ・親子の会話があまりない
 ・ネット利用に関するルールがない

以上の結果から研究者はゲーム依存の対策として、
@児童が規則正しい生活習慣をもつこと
A親は家庭でこどもとの会話を増やし、
 家庭でのルールを作る
ことを挙げています。

コロナ禍ではこの調査時点よりも
スクリーンタイムが増加していることが予想されます。
スクリーンタイムも上手に活用し、
おこさんが依存状態にならずに、
心も体も健康に成長していけるよう導いていきましょう。